近々引っ越しを控えたみなさん、不動産会社を通じて「ライフラインコンシェルジュ」から電話による勧誘が来ていませんでしょうか。
- 電気の利用開始手続きを代行します
- ガスの利用開始手続きを代行します
- 引っ越し先でのウォーターサーバーのご案内です
上記のようなセールストークでサービス案内を受けている方が多いと思います。
私自身、2年前にライフラインコンシェルジュからの営業を受けましたが断りました。
その後、自分で電力会社・ガス会社をえらんで契約しています。
本記事では、「このまま契約していいのか」「ほかの選択肢はないのか」という疑問にお答えしていきます。
- ライフラインコンシェルジュって何者?
- ライフラインコンシェルジュの仕組みは?
- 電気・ガスの手配は任せても問題ない?
- ライフラインコンシェルジュを断る場合、どうやって契約すればいい?

この記事を書く私(当サイト管理者)は、電気&ガス会社のカスタマーサポート・契約事務センター・営業の経験があります。複数の新電力を見てきた視点から専門的に解説しています。
目次
ライフラインコンシェルジュについて

まずはライフラインコンシェルジュが何なのか?をはっきりさせたいと思います。
ライフラインコンシェルジュは悪質なサービスなのでしょうか。
実際に営業を受けた方の反応(Twitterの投稿)見てみましょう。
Yahoo!不動産などでも口コミが確認できますが、いい評判とは言い切れないようです。
ライフラインコンシェルジュは、
株式会社DUALホールディングスが運営する「ライフラインConcierge®」という電気・ガス・水道・インターネットの手続き代行サービスです。
※株式会社DUALホールディングスのHPはこちら
ライフラインConcierge®とは
ご新居での電気・ガス・水道・インターネットの手続き代行サービスです。電気・ガスが自由化になり、安心で安価な電気・ガスのご案内も行っています。
入居者様の新生活のサポートを行う事により、顧客満足向上に繋がるサービスとなっています。
※ライフラインConcierge®は株式会社DUALホールディングスの登録商標となっております。
引用元:DUALホールディングス ライフサポート事業
ライフラインコンシェルジュと提携した不動産会社(賃貸会社)より紹介を受けた入居者に対し、主に電話による勧誘活動をする会社のようです。
ちなみに、手続き代行サービスとのことですが、この言い方については私は疑問がありますので、それについては本記事後半でお話ししたいと思います。
※ちなみに、引っ越しに伴うライフライン契約について疑問がある方は「引っ越し先の電気・ガス・水道の契約方法のまとめ【最初から最後までを徹底解説】」も読んでみてください。
ライフラインコンシェルジュの仕組み

一般に「テレアポ代行」と呼ばれるサービスとほとんど同じイメージです。
顧客情報は例えば下記のような経路で流れています。
まず、契約者を増やしたい【電力会社】は営業チャンスが欲しいため、
電気・ガス契約が必要な顧客(引っ越しが決定した方)を多数抱える【不動産会社】と提携をします。
そして、顧客に営業活動を行うテレアポ代行会社(ライフラインコンシェルジュ)とも同時に提携をします。
人物 | 行動 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|
① | 不動産会社 | 顧客の入居情報を②に連携 | 成功報酬が入る | 評判が落ちる可能性がある |
② | ライフラインコンシェルジュ | ①から仕入れた情報を元にテレアポ営業を行う | 成功報酬が入る | ― |
③ | 顧客 | ②から紹介されたサービスを契約する | ― | 望まない契約をしてしまう可能性がある |
④ | 電力・ガス会社 | ①②に成功報酬を支払う | 顧客が増える | 評判が落ちる可能性がある |
※表は横スクロール可能です
それぞれの利害は一致してそうに見えます。
不動産会社⇒ライフラインコンシェルジュ⇒電力会社という経路でお客さまの契約を誘導・契約を締結することにより、報酬が発生します。
報酬額は会社によってまちまちですが、大体数千円〜10,000円台前半(契約1件につき)が相場です。
お客さまの同意があれば、仕組み自体は問題ない(合法)のですが、やはり営業会社は、より高い成功報酬を求めます。
A社よりB社の方が成功報酬が高ければ、当然B社の電気料金プランを勧めたくなります。
成功報酬で提案を変えているとすれば、顧客にとってベストとは言えませんね。
ライフラインコンシェルジュの口コミでは、複数の会社の名前が確認されていますので、成功報酬額などの条件により紹介先を変えている可能性はあります。
電気・ガスの勧誘と同じタイミングで、入居先のインターネット利用の紹介も積極的に行っているようです。
引っ越し時には契約が必要なサービスですので、まとめて案内されると助かるという方もいるかもしれませんね。
しかし、評判があまりよくないのは「自分で探す」と言うお客さまに対しても少々強引な勧誘をしているためと想像できます。
引っ越し時の電気・ガス会社選びで失敗しない条件3つ

次は、引っ越しを控えた方向けに電気・ガス会社選びで失敗しないための3つの注意点をお話ししたいと思います。
引っ越しのタイミングでは、「新居の手続きを代行しますよ」という触れ込みでテレアポをしてくる会社は多いです。
しかしこれは、代行というよりも、れっきとした電気・ガスの電話勧誘行為です。
手続き代行という言葉を使ってる会社が悪い訳ではないのですが必ず「契約を目的とする」ことを明言してるかチェックしましょう。
勧誘であることを伏せたりごまかす会社は要注意です。
前述の通り、テレアポ会社は成功報酬額により紹介する会社を変えることがあります。
つまり、「お客さまにとってベスト」な会社かどうか以上に、テレアポ会社側の儲けになるかどうかの方が優先度が高いのです。
チェック方法として、オペレータに対して下記の質問をしてみるといいでしょう。
Q,私の電気使用量、生活サイクルなら、あなたの会社のライバル(競合)はどこになりますか?
これは比較的信用できます。
「なぜ・どうして」をきちんと話せるのであれば、よく勉強しているレベルが高いオペレーターだと考えていいかと思います。
オペレータの説明を踏まえ一旦比較してもいいでしょうし、納得できているのなら、そのまま申し込みをしても問題ないと思います。
これは信用してはいけません。
なぜなら「自分が案内するサービスの情報」しか教育されていない可能性が高く、「お客さまの状況がどうあれ、案内する会社は決まっている」という状態だからです。
お客さまメリットより、目先の利益を追いかけているとこういうことが多発します。
電気・ガス・インターネット業界は比較できることが魅力なのに、わざわざ特定のサービスしか案内しかできない会社に任せる必要はありません。
手続き代行と聞いて「楽そうだな」と感じるかもしれませんが、手続きは別に省略されたり、楽になったりしません。
自分で最初から申し込みするとの何ら変わらないのです。
というのも、名義・住所等の情報確認、支払方法の登録、アンペア数変更などの諸手続きは、ライフラインコンシェルジュは代行できません。
契約者本人(または家族)がする必要があります。言葉のトリックに惑わされないようにしましょう。
※ちなみに「どこがいいのか分からない」という方は引っ越し時の電気・ガスのおすすめ契約先まとめ【3日後ならまだ間に合う】も一緒に読んでみてください。
結論⇒自分で選ぶ+手続きする方がいい

ライフラインコンシェルジュの評判や詳細を解説してみました。
ライフラインコンシェルジュが一概に「悪い」と断定することはできませんが、少しでも不安な方は手続き代行サービスを利用しないほうがいいでしょう。
下記の記事で、関東エリアのオススメ会社を契約アンペア数別にピックアップしています。
一部の会社は引っ越しと同時申込できますが、既に引っ越しが終わった方も【電力会社を切り替え】することで料金を削減できます。
