こんにちは。テレビCMなどの広告で「東京ガスの電気」をよく目にされているのではないでしょうか。
東京ガスは”新電力”でNo.1の契約実績を誇ります。
しかし、なぜ人気なのか?どんな人に向いているのか?という点を、「料金プラン」と「サービス」の2つの視点で分けて解説していきたいと思います。
新電力は低料金を前面に出す広告が多いですが、切り替え後のことを考えるとサービス面も無視できません。
ちなみに、この記事を執筆する私は、現在も某電力会社の仕事をする「中の人」です。分かりにくい・もっと詳しく知りたいことがありましたら、是非コメントをください。
それではまず、東京ガスという会社についてお話していきます。
目次
東京ガスについて
首都圏の方には説明するまでもないかもしれませんが、東京ガスは100年以上の歴史を持つ都市ガスの会社です。
2016年の電力自由化を機に電力事業にも参入、その後圧倒的なスピートでトップを独走中です。
※法人向け(高圧・特別高圧分野)では、2000年頃から電力販売を実施
東京ガスは、東京電力パワーグリッドのサービスエリアを供給対象としています。
「東京電力の供給エリアと同じ」と言った方が分かりやすいかもしれません。
※今まで東京電力で電気を使っていた=東京ガスの契約が可能
電気契約数は、2020年9月時点で250万件を超えています。※公式HPより
2位以下は全国販売の会社も珍しくありませんが、東京ガスは首都圏だけでこの申し込み件数です。関東地方での影響力は絶大ですね。
次は人気の理由(料金プラン)についてです。
東京ガスの電気料金プラン
東京ガスは比較的シンプル4つの料金プランしかありません。自分にはどれが合うか?と悩む余地がなくて助かりますね。
この分かりやすさも人気の理由の一つかもしれません。
東京ガスの電気料金プランは「ずっとも電気」といいます。
また、東京ガスが提供するプランは、全て解約違約金ゼロ・契約期間の縛りがありません。
ずっとも電気1S(使用量:少)
ずっとも電気1S(いちえす)は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bよりも必ず安くなる料金体系になっています。
目安は、電気代が5,000円(月)くらいまでの一人暮らし・共働きであまり家にいない2人暮らしの世帯にピッタリです。
注意点としては、必ず安くなる分、割引率は中くらいという点です。
また、後述する「ガスセット割引」は月額電気代の0.5%引きとなります。
ずっとも電気1(使用量:中〜多)
東京ガスで一番人気なのがこのずっとも電気1です。
目安は、電気代が月5,000円を超える方になります。(5,000円未満だとメリットが出ない可能性があります)
3名以上のご家族にはずっとも電気1がおすすめです。
また、このプランは使用量が多ければ多いほどお得になっていくプランです。
そして、後述する「ガスセット割引」は月額270円引きとなります。
料金メリットを差し引いても【年間3,240円】の割引が決まっており、しかも“初年度だけ”ではなくずっとです。
東京ガスの電気・ガスをセットで契約すると、月々の電気代から270円が割引されます。
既に東京ガスでガス契約がある方は、電気を契約するだけでセット割引が適用されますので、特別な手続きは必要ありません。
ただし下記の条件を満たす必要があります。
- 電気とガスを同一場所で使用していること
- 電気とガスを同一名義で契約すること
- 電気とガスの支払い方法が同じこと
※情報変更がなければ通常は適用対象となります
※もちろん電気の単体契約(セット割はなし)も可能です
電気・ガスをセット契約した上で、下記のプロバイダ契約のある方は更に月額割引が適用されます。
- Asahi Net
- exicite
- BIGLOBE
- DTI
- Plala
- So-net
- @niffty
※割引額はプロバイダ・契約タイプにより異なります。
いかがでしょうか。
電気・ガスのセット割引は特に東京ガスならではの特典と言えます。
東京電力エナジーパートナーも電気・ガスのセット契約を推奨していますが、割引額は東京ガスに比較すると控えめです。(東京電力は初年度の割引に力を入れているが、2年目以降は少々割高)
次は、「サービス」の視点で人気の理由と思われる点を解説していきたいと思います。
東京ガスのサービス
東京ガスには、「ライフバル・エネスタ・エネフィット」と呼ばれる実店舗がとても多く存在します。※100店舗以上
電気・ガスに関連する実店舗がある電力会社は非常に希少です。
東京ガスでは、単に電気・ガスを販売するだけでなく電化製品・ガス機器の取り扱いも充実しています。
また、機器修理・トラブルサポートなどのアフターフォローが充実していることから、特に持ち家の方は東京ガスを継続利用するメリットは大きいと感じます。
電気設備に関するトラブル(電気が点かない、コンセントが使えない等)に対して、原則24時間体制で、必要に応じた出張サービスをしてくれます。
こちらは、東京ガスの電気契約があれば、全員が対象になります。
ただし、「電気設備」に対するサポートですので電化製品の故障は対象外です。電化製品の故障は販売店かメーカーへ相談が必要です。
多くの新電力が検針票(料金明細)の発行をWEBに切り替える中、東京ガスは引き続き紙の検針票を発行してくれます。
スマホ・PCで明細を確認することに馴染めない方にとってはありがたいサービスですね。
東京ガスのWEB会員サービスです。
電気・ガスどちらかを契約することで利用でき、月々の料金に合わせたポイント付与などを行っています。
ポイントサービスは「パッチョポイント」という名称で、電気代1,000円につき、15ポイントが付与されます。
これはmyTOKYOGASの中で別のポイントサービスに変換が可能です。
- dポイント
- Pontaポイント
- 楽天ポイント
- T-POINT
- WAONポイント
- nanacoポイント
- MI POINT
- 京王POINT
- 京急プレミアムポイント
※パッチョポイント1Pは、各ポイントサービス1P分になります。
また、myTOKYOGAS上では、紙検針票には書ききれないような細かい電気使用量の確認もできます。
この使用量は本当に細かく、今までの電気の使い方を客観的に見直すことができますのでフル活用をおすすめします!
さて、ここまでで東京ガスの特徴はご確認いただけたかと思います。
次は実際にいくら安くなるのか?のシミュレーションを行ってみます。
実際にいくら安くなる?
東京電力エナジーパトーナーの「従量電灯B」を比較対象にメリットを確認してみましょう。
メリット金額はお得額+ポイント(パッチョポイント)を含む金額で確認していきます。
東京電力(TEPCO)の従量電灯Bから、東京ガスのずっとも電気1(1S)に切り替えた場合の年間メリット金額です。
年間使用量
|
年間メリット金額 | |
---|---|---|
ずっとも電気1S | ずっとも電気1 | |
1,000kWh | 400円 | ー |
2,000kWh | 1,600円 | ー |
3,000kWh | 3,200円 | ー |
4,000kWh | ー | 7,300円 |
5,000kWh | ー | 12,400円 |
6,000kWh | ー | 17,100円 |
※上記メリット額には「パッチョポイント」を含みます。
※上記メリット額には「ガスセット割」を含みます。
早見表の年間使用量別に、月々の電気代目安を記載しておきます。
- 1,000kWh:月2,000円〜3,000円ほど
- 2,000kWh:月3,000円〜5,000円ほど
- 3,000kWh:月4,000円〜6,000円ほど
- 4,000kWh:月6,000円〜9,000円ほど
- 5,000kWh:月10,000円以上
- 6,000kWh:月15,000円以上
「高くなることはない」と銘打っているだけあって、どの使用量帯でもメリットが出ていますね。
「うちの場合はどうなの?」ときになる方は、まずは今の電気料金を簡単シミュレーションから詳細条件でシミュレーションが可能です。
※ページ中段の【電気料金シミュレーションはこちら】をタップ
まとめ
電力自由化して以降、切り替えたことがない・切り替え先が決められないという方は、試しに東京ガスを利用してみることをおすすめします。
解約金・契約期間の縛りがなく、電気+ガスセット割が適用されますし、東京ガスの実店舗を活用したサポートも手厚く受けられます。
また、東京ガスの申し込みは約5分で完結できますので、手元に検針票があれば今日のうちにすぐに終わります。
- お申込みはWEBで完結!解約手数料も無し!へアクセス
- 電気・ガスの検針票を手元に用意する
- 専用QRコードへアクセス(スマホ)
- 検針票を写真で撮影+アップロード
- 最後にプランを選択して完了
本来、いくつかの番号を入力する必要があるのですが、東京ガスはその面倒な手順を省略可能。本当に簡単です。