失敗例から学ぶ│電力自由化で気を付けるべきこと

電力自由化で電力会社を変えたいけれど、一方で「先にリスクを知っておきたい」という方が多いのではないでしょうか。

残念ながら、過去に切り替えをした方々の中には、様々な失敗があったようです。

  • 検針票(料金明細)が来なくなった
  • 思ったより安くならなかった
  • 解約金、契約期間の縛りがあることを知らなかった

ただ電気代を安くしたかっただけなのに・・・

どこで料金を見たらいいか分からない・・・

「いつでも変更できるだろう」と気軽に切り替えたつもりが、

解約金が高すぎて他の会社に変えられない

本記事では、上記のような【電力自由化で陥りがちな3つの失敗】と、【失敗しないための対策】をまとめてみました。

もはや電力会社を切り替えて「安くなる・おトク」なのは当たり前です。

大事なのは、きちんとリスクを理解・回避して切り替えることです。


電力自由化の失敗例から学ぼう

電力自由化から早くも4年が経過し、最近では新電力が全国600社を突破し、プランもさらに多様化してきました。

選択肢が増えてメリットが大きくなった分、リスクもはらんでいます。

厳しい言い方ですが、「そんな大事なこと、ちゃんと教えてよ~」と後で言っても何にもなりません。消費者自身が知識を持ち、賢くなる必要があります。

そのために本記事では、下記の3点を軸にして解説していきたいと思います。

  1. 実際にどんな失敗をする人が多いのか(事例)
  2. なぜそんな失敗が起きるのか(原因)
  3. どうすれば失敗を防げるか(対策)

電気代が思ったより安くならなかった

まず、多くの人が一番避けたいと思っているのが「思ったより安くならなかった」という失敗です。

電気代を安くするために切り替えるのに、これでは本末転倒ですよね。

しかし、電通が発表したデータによれば、実に3割の方がこの状態になってしまっているようです。

全国5,000人を対象とした信頼性のあるデータです。

電力会社変更とプラン変更とで少々差はありますが、円グラフの黄色+グレー部分およそ3割以上の方が「変わらない気がする・分からない」と回答しています。

また、安くなったと回答した方の中にも、実際にはかなり少額だった方(年間数百円程度)もいるようです。

納得した上であればいいのですが、思ってたのと違う・・・というのはやはり避けたいですね。

原因:事前のシミュレーション不足

多くの原因は、料金シミュレーションをしていない(またはプランが合っていない)ことだと思います。

どこの電力会社でも使用量・契約プランを入力することによって、年間/月間のメリット額を確認することができるようになっています。

テレビCMや広告で目にする「最大20,000円割引!」などの目を引くキャッチコピーは、あくまで、プラン特性に合致していて且つ使用量も多い人の話です。

全員に当てはまるわけではないことに注意しましょう。

解決策:必ず料金シミュレーションを行う

料金シミュレーションは、検針票さえあれば1分程度で終わってしまいます。

毎日必ず使うのが電気なので、事前にどの程度安くなるか?本当に自分に合ったプランなのか?を調べてからでも遅くはありません。

シミュレーションに必要な情報は下記の3つです。

事前に準備しておこう
  1. 現契約先の会社名
  2. 契約中のプラン名
  3. 契約中のアンペア数(kVAやkWでも可)
  4. 1か月分の電力使用量(kWhという単位で表記)

※すべて、電気の検針票から確認することができます。


新電力に切り替えたら検針票が届かなくなった

次に、意外と多くの方が陥るのが「検針票が来なくなった!」という失敗です。

コンビニ払いの場合は支払い時に料金を確認できますが、口座振替・クレジット支払いの方の場合、検針票が来ないといくら引き落とされるのか?心配になってしまいます。

電力会社である以上、検針票の発行義務はあるので”無い”わけではありませんが、多くの新電力では検針票はWEB発行のみになっています。

理由は、シンプルにコストの削減です。(紙や印刷費、郵送費)

原因:慣れによる下調べの不足

原因は、切り替え前の下調べ不足でしょう。

今までの電力会社では、紙の検針票が当たり前に届いていたので、疑う余地もなく切り替えて後で気づくというパターンです。

ただし、前述したとおり、2016年の電力自由化以降は検針票のWEB化が急激に進んでいます。

解決策:切り替え前に”よくある質問”をチェック

必ず、切り替えようと思っている電力会社の「よくある質問」を確認するようにしましょう。

WEB検針票しか発行できない電力会社は、ほぼ間違いなく記述があります。

「よくある質問」のここを見よう!
  • 使用量はどうやって確認するの?
  • 電気料金はどこから見るの?
  • 検針票は届けてくれるの?

新電力であっても、中には紙の検針票発行に対応してくれる会社も中にはあります。

ただし、”検針票は有料発行”という対応をとる電力会社が大半です。

有料発行の場合、100円~200円の別費用が毎月かかるケースが多く、せっかく出たメリットが無駄になってしまいます。

一方で、WEB検針票にもメリットはあります。

紙の検針票には書ききれなかった、下記のような情報が確認できるのがWEB検針票の長所です。

WEB検針票で確認できること・メリット
  1. 時間帯別の細かい電力使用量
    • 電力消費が見える化し、敏感になる
  2. 同じ世帯構成の別世帯との比較
    • 無駄に使いすぎていることに気付ける
  3. 節約のアドバイスが聞ける
    • ”あなたの家”に合わせた節電対策を立てられる

消費者がもっとエネルギーに関心を持てるようにするために、検針票のWEB化は今後さらに加速していくと思われます。


解約金・契約期間の縛りがあることを後で知った

最後に、一番ダメージが大きい失敗が「解約金があることに後で気づいた」という失敗です。

電力会社側も注意喚起はしているはずなのですが、私が普段している仕事の中でも「今の会社の解約金について知らなかった」という相談がなかなか減りません。

原因:重要事項の確認不足

契約ごとには、必ず重要事項や約款などといった書面が存在します。

解約金・契約期間の縛りは”消費者が不利益を被る”可能性が高いため、必ず重要事項に記載する義務があるのですが、消費者側がよく確認していないケースが多いです。

確かに、難しい書類を読みたくない気持ちは分かりますが・・・

電気の解約金の相場は1,000円~2,000円と言われています。

しかし、インターネットやスマホなど、別サービスとのセットを組むと、途端に1万円~2万円程度に跳ね上がるケースがあります。

解決策:必ず”よくある質問”を確認する

「検針票が来ない!」の章でも解説した通り、多くの場合で「よくある質問」に記述があります。

電力会社としても、契約後に「知らなかった」というトラブルを避けるためにきちんと解約金を掲載するようにしたいはずです。

他サービスとのセット契約プランでは特に注意しましょう。

ちなみに、解約金が0円の会社もたくさんあります。かといってメリットが小さくなるわけでもありません。

最初から複数年契約のプランにしてしまわず、解約金・契約期間の縛りがない会社で、ゆるく切り替えるのも一つの手です。


切り替え前の注意点まとめ

以上、電力自由化のよくある失敗例を3つご紹介してきました。

電気契約に関わらず、インターネット・固定電話・ケーブルテレビなどの契約変更で似た経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

キャンペーンや広告を見るとすぐにやりたくなるかもしれませんが、その時は、本記事の内容を思い出していただきたいなと思います。

最後に、電力自由化の3つの失敗例とその対策をまとめて終わりにしたいと思います。

本記事のまとめ(電力自由化の失敗と対策)
  1. 思ったより安くならなかった
    • 対策:必ず料金シミュレーションを行う
  2. 検針票が来なくなって困った
    • 対策:切り替え前に”よくある質問集”を確認する
  3. 解約金・契約期間の縛りについて後で知った
    • 対策:切り替え前に”よくある質問集”を確認する

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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